2012年09月号
赤字行政の一つ、サンヒル柏原
23年度2000万円以上の赤字!!

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委託料等を引下げし、行財政改革を諮ったのであれば
何故、サンヒル柏原の委託業者を変えないのか?

柏原市が3年前に社会保険庁から買い取った「サンヒル柏原」。委託の特定業者が異常に高い委託料を得ているのに、市の経営は初年度から実質赤字である。22年度までは社保庁の補助金が残っていたので黒字になっていたが、23年度は、やはり赤字だ。来年は、いったいどうするのだろうか。
そもそも、3億いくらかで売りに出された物件を5億1500万円という高値で落札したという。こんな高値で入札したのは柏原市だけ。相場知らず、というか、何か裏で動いているのではないか、と勘ぐられても仕方がないのではないか。
委託業者だけが儲かっているという話しも聞く。食事部部門の売り上げの8割が委託業者で、残りの2割が柏原市の利益という。東京の大手ホテル支配人に話を聞くと、通常は、委託料は2割〜6割である。8割は、高いと「うちも入りたいぐらいだ」と前述の支配人は話していた。

光熱費が異常に高いのはなぜ?月平均300万円というのは異常だ!

水道光熱費の内訳も納得がいかない。年間45日間ほどしか使用しないプールの電気代、水道代も合わせて、水道光熱費が年間3630万288円あまりにも高額である。(月にして、約300万円)。
全額サンヒル柏原が負担するのである。テニスコートの委託料も不透明である。独自でチラシを配布し、内容にも「駐車場80台完備」として会員募集をしている。全ての施設はサンヒル柏原の財産であり市民のものであると思う。「グラウンドゴルフ大会」等をすれば他市からも多くの人が集まり、高齢者の人も喜ぶのではないだろうか。

濱浦議員が議会で追及。実態はどうなっているのか?

さまざまな疑惑がある「サンヒル柏原」に対し、濱浦佳子議員がついに柏原市議会本会議で、市に質問を投げかけた。
以下はそのやりとりの一部である。(一部抜粋 編集)
濱浦 副支配人の給料は、市が払っているのですか?電気代も高いですね。
市長 サンヒル柏原の職員なので、サンヒル柏原が払っています。サンヒル柏原は、純粋に営業をして営業していくことと、柏原市民の福利厚生との、両方をやっていますので、実際、電気代がかかるプールでも、市民の福利サービスの部分があるのでやめられません。料理が悪い、サービスが悪いとかいろいろお聞きになっていると思いますが、柏原市のサービス部門という感覚が市民のみなさまにあるからではないでしょうか。純粋の経営だけをすればいいということであれば、まずかろうが高かろうか、これがうちの営業方針ですと言えばすみますが、サンヒル柏原は、たえず市の制約を受けております。電気代は一番ピークの時の想定を基本として、料金設定をしております。市民のサービス部門ということを任務としているとご理解いただきたいと思います。
濱浦 市民サービスだから、赤字でもかまわないとされているのですか?市長は、柏原市は儲かって、損するのは委託業者のサントリーダイナックだと本会議で言っておられます。本当に利益を上がると考えられたのでしょうか。市民サービスであれ、事業をするときはきちんとしたプランを立てるべきです。ふつうは、建物が古ければ修理保全の費用、ランニングコスト、たとえば電気代がいくらかかるかなど施設を全部調べて、その上で価値を認めて物を買うものでしょう?何年間は赤字だが、何年後には、収益がどう上がるのかのプランニングが出来ていないと思います。ただ行き当たりばったりにものを買って、使うのならおかしいと思います。 それに今頃、市民サービスと言うのはおかしいです。最初から「市民サービスで赤字になりますよ。市民の皆さん堪忍してください」と始められたのならわかりますが、本会議で儲かると言いながら儲けてないのです。儲けるような仕組みをつくらなければならないのに、こんなのでは困ります。 サンヒル柏原の購入費は、市民の貴重な税金なんです。一円でも無駄のないように使うのが市政だと思っております。委託業者を、入札にされて安いところに委託されたらいかがですか。
市長 サントリーダイナックと話し合いして、市の利益が高くなるように交渉しています。ある一定のサービスをダイナックニス用に現場から絶えず注意をしています。
濱浦 来年は、サンヒルが黒字に転換して美味しい食事が頂けることを私達は望んでおります。

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柏原市の入札に疑問?地元の給食業者が落札できず廃業!

野菜本来の味がしない給食でいいのか!!

長年、市立保育所の給食を委託されていた柏原市内の業者が落札できず、廃業に追い込まれた。他市の業者に代わってからは、給食に対する不満の声が出ている。

安くても、おいしくなければ子どもたちが食べ残す

柏原市は、岡本市政になってから他市業者等の落札が多いと言われている。ある議員の質問によると今年から、市立保育所6箇所の幼児給食の業者から変わったという。以前の業者は30年間ほど柏原市で給食の仕事をしていたが、今回は、他市の業者が安値で落札したため、廃業したそうだ。現場説明には32社が顔を見せたが、入札執行日は欠席・入札辞退が続出し、4社が入札に参加した。
新業者は入札金額283円(一食分?)で、契約金額297円となった。安いが、「ほうれん草、ニンジンの味がしない」「味付けが塩辛い」と評判が悪く、「子ども達が食べ残している」と言う噂も耳にする。
未来に生きる子ども達にとって「食」は、一番大切なことである。昨今、放射能汚染された食品が混合されて出回っていると聞く。値段だけでなく産地・安全性も調べる必要がある。「安い価格よりも子供たちには、安全性・栄養などを考えて金額にあった「給食」を作り、保育士、市の関係者が試食して、食材の産地等をチェックして決めるべきだと思う。
少し高くても、おいしくて安全な給食を実施することは、明日の柏原市を担う子どもたちの成長を助け、いずれは柏原市の活力となりえる。地元業者の活性化も大切であり、雇用にもつながるのである。

なぜ一社だけは入札なしで高い委託料で仕事を請け負うのか?

平成22年から、家庭系ごみ収集も入札になったが、一社だけは、現在も随時契約で委託されている。収集代金は、他社の平均金額より290円程高いのである。入札もせずに2000件ほど現在も収集しているという。
何度も見張り番で取り上げたが、市の法に基づく明快な答えはない。岡本市政には、不透明な部分が多いと思う。現在、12名の議員が百条委員会を立ち上げ、議員の職責であるチェック機能発揮して、不透明な竜田古道の里山公園等の解明を諮ろうとしている。頑張ってほしいと思う。

柏原市が抱える問題1:赤字の市立柏原病院、人口7万3000人の市に必要!?

市立柏原病院はずっと赤字状態が続いている。経費の70%以上が人件費である。管理者は、一般職員よりは給与は高額といわれ、任期が終えれば退職金も支給される。立直すための管理者であるなら「改善努力」という言葉でなく数値目標を示してほしいとの質問に、目標を大きく27年度に黒字にと答弁された。
市長は以前「3年以内に、病院を黒字にする。出来なければ市長をやめる」というような答弁をしている。すでに、3年以上たっているが、赤字は減るどころか増えている。議場において、発言したことは非常に重みのある発言であり、市長は「責任」をどう感じているのだろうか
市長は阪大から医者を連れてくると言っていたが、後日、多くの阪大の医者が病院を後にした。医師不足となり、その間に20億円程の赤字が増えた。この赤字と1年以上の医師不足が、現在の病院にとってのマイナスの要因ではないか。
20億円とは莫大な金額である。市長はこの赤字解消の具体的対策を市民に話すべきであり、わずか人口73000人の市に、市立病院必要なのかと答弁されたが岡本市長はどのように思っているのだろう。

柏原市が抱える問題2:百条委員会が立ち上がって約3か月、その後は?

市長・市政を問い正す「百条委員会」が立ち上がった。数名の方が、参考人招致されているが、委員長、各委員の質問にたいして、不明瞭な答弁も多々ある。「覚えていない」「記憶にない?」「知らなかった」など、ここで偽証すれは罰せられるからか、はぐらかしが多い。
柏羽藤環境協同組合の行政財産である土地に、NPO法人柏原ふる里づくりの会が所在地として、何故、登記したのか?竜田古道の里山公園の維持管理には、13人もの人が必要だったのか?前回の本会議で、「亀の瀬の維持管理もしていたのでは」との質問に対して、市長は「そのとおりです、知りませんでした」と答弁している。本当に知らなかったのだろうか?
百条委員会のメンバー12名は、一致団結して頑張っている。百条委員会設置を否決した中野議員、山下議員、田中議員、石橋議員たち4人は、百条委員会が開会されたとき、いつも、傍聴に来ているが、「何のためだろうか」と市民の声があった。