2012年06月号
竜田古道の里山公園疑惑解明のために
柏原市議会「百条委員会」立ち上げる!

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6月29日定例会で、賛成12名、反対4名の大差で可決!

かしわら見張り番は、利便性の悪い、送り迎えの必要のあるような竜田古道の里山公園の維持管理費等に、何故、年間2500万円程費やされるのか疑問を投じていた。今回、百条委員会で全てが白日の下に曝されるであろう。
今まで岡本市長は「協定書・覚書」はないと言っていたが、このほど、組合と交わした「協定書・覚書」があることが判明した。
そして、議員から「協定書・覚書」についての質問に、細かい実務的な詰めは、M氏(退職した職員)がしたと答弁。このM氏は、昨年、何度か副市長人事案件に上がった人である。公文書に市長の許可なしで捺印できるのだろうか?部下の所為にするとは、柏原市のトップとしてあまりに卑怯で、情けなすぎる。
【百条委員会とは?】
地方自治法台100条に基づき、地方議会が設置した特別委員会。
地方自治法第100条第1項には「普通地方公共団体の議会は、当該普通地方公共団体の事務に関する調査を行い、選挙人その他の関係人の出頭及び証言並びに記録の提出を請求することができる」(一部抜粋)との条項があり、この権限は議会の百条調査権とも呼ばれる。〈ウィキペディアより〉

やはり、不透明な竜田古道の里山公園!!

平成14年2月18日に、当時の柏羽藤環境事業組合の福谷管理者と、柏原市雁多尾畑の区長が覚書を交わされた。内容の一部には、今後一切処分場を雁多尾畑地区に設置しない。旧処分地の跡地施設(運動公園等)を早急に整備する。雁多尾畑地区整備基金として3億円を柏原市に預託するという内容であった。
平性18年4月10日に、地元地区と取り交わした覚書中の旧処分場(現留所山)の跡地整備が履行された。事業に係わる経費は組合の負担、事業に係わる設計施工は柏原市。経費負担は別途協議する内容の協定書が交わされていた。
平成22年10月26日に事業期間は、平成18年度から5ヶ年となっていた。維持管理及び経費の負担は、18年度予算額及び債務負担行為限度額の合計5千万円の範囲内で負担する。処分地である留所山を柏原市に譲渡すると覚書が交わされていた。
柏原市議会、組合議会も諮らずに、岡本市長の独断で覚書を交わしたのではないだろうか?一職員では、決してできないと思う。辞めた職員に罪をなすりつけるのは卑怯である。
今回の事業見直しで年間1400万円程削減された。今後、行政から出される予算書・決算書に対して厳しい目線でチェック機能をはたして欲しいと思う。報酬以上の成果を上げれば市民は何も言わないであろう。

市長いわく「前・M公室長が担当していたのでわからない」

濱浦佳子議員が本会議で「竜田古道の里山公園の維持管理について、3月の建設産業予算委員会において、維持管理費は留意となりましたが、その後の経緯等についてお尋ねします」と質問した。
濱浦議員「協定書、覚え書きについてお尋ねします。どのような内容であったのでしょうか」
岡本市長 「詳しい内容については書面でお知らせします。当然、柏羽藤環境事業組合の議会にはかり、柏原市の議会にもはかったと思います」
濱浦 「留所山について、柏原市が覚え書きを交わしたと、聞いた記憶がないのですが」
市長 「覚書を交わしております。正式にということは、私もうら覚えです。議会にきちんと報告し、議長にも報告しておると思います」
濱浦 「私の調査では柏羽藤環境事業組合議会にも、柏原市の本会議にもはかられてなかったという答えをいただいております。ところで、アルバイト賃金と委託料の一部が凍結されましたが、それでも1000万円以上というお金を柏原市がつぎ込んでいかれる予定なのですか?」
市長 「今、留所山の維持管理に嘱託で4名います。一人一カ月15万円、年間180万円必要です。留所山ばかりで草刈りをしているわけではありません。玉手山で整備をしたり、地元の人の要望があればそこに草刈りに行ったりしています。留所山の従業員でなく、公園課の従業員として市内あちらこちらで活動をしてもらっています。
この留所山に関しましては、前・M公室長が担当されていましたので、今はどうなっているかわかりません。お金がかかわらないことであれば、ひょっとしたら議会にかかっていないということも考えられます。しかし、予算を伴っているので、必ず議会にかけていると思います」
濱浦 「もともと委託管理費が約2500万円の予算が計上されていました。留所山の維持管理費は高額だと思います。亀の瀬の維持管理に使われていたのでないでしょうか」
市長 「その通りです。私は知りませんでした。いちいち現場まで行って、たくさんおりますからね。たとえば、保育士さんがどういう仕事をしておるか、詳しいことは分かりません。8名雇っておられました。(誰が雇っていたのか?)それを主に、亀の瀬で使っていたと判明いたしました。議会から指摘を頂き、すぐに予算を止めるように、凍結しました」
濱浦 「亀の瀬の維持管理を手伝わされていたとうお電話を頂いております。亀の瀬は、まだ移管されていないと思いますので、竜田古道の里山公園の維持管理費で亀の瀬を維持管理することはおかしいと思います。環境組合から委託され、一般入札すれば経費削減されます。嘱託のかたも大事ですが、地元業者の人たちが潤います」

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市政の不正を調べる「公正職務審査委員会」をつくるべきである。

柏原市議会で堅木議員は、「公正職務審査委員会」を柏原市にも設けてはどうかという提案をした。
「公正職務審査委員会」とは、市政をはじめ、市に対するいろいろな意見を受け付ける「ご意見箱」のような機関のことである。昨年からニュース番組で「イノシシ処理場問題」「市立柏原病院の不正入札疑惑」「市長の年賀状(公職選挙法違反)」など、柏原市の不名誉な報道が続いている。これは、市政に不満を持つ人が訴えていくところがなく、直接報道機関などに連絡するからである。
例えば大阪市では次のように設定している。「『職員等の公正な職務の執行の確保に関する条例』に基づき市長の附属機関として設置する委員会で、公益通報に対する措置等の妥当性についての審査を行ったり、不当要求行為に対する措置の妥当性について意見を述べる。また、通報がなくても通報対象事実があると考えられるときは、委員会独自で調査を実施し、必要な措置を勧告する。「なお、通報者の保護を図るとともに、誤った通報等により不利益を受ける者が生じないように、通報情報を管理するため、委員会については原則として非公開で実施する」として、平成18年から実施している。
このように、市とは関係のない学識経験者による「公正職務審査委員会」をつくり、通報の内容の真偽を見極め、是正していくことが柏原市でも求められるのではないだろうか。

自ら、報酬削減するつもりがあったのか?
独裁的で理解できにくい岡本市長の真意

6月29日の定例会で、市長から、市長16%、副市長10%、管理者6%、議員報酬を16%削減する議案が提出されることになっていた。二元代表制である議員は、報酬・定数削減は、議員から提案することであり、市長並びに理事者側の報酬削減と分離することを要望していた。
6月26日午後4時30分、議案書ができあげっているのに「報酬削減の件」が急遽取り下げになった。「自分自身の退職金削減を議員提案される」と感じたからなのであろうか。
市長は、本当に自分の報酬を削減するつもりがあったのだろうか。議員が報酬削減案を否決すれば、市長報酬も削減する必要ない。しかし、市長の退職金削減案が可決されれば、自分の退職金を削減しなければならないのである。

市民の声ーアルバイトでも採用取り消しにも配慮を

ある方から電話をいただいた。亀の瀬のアルバイトをする予定だった人から、採用が取り消されたという話だった。採用決定は3月に決まったが、仕事が始まる3日前に突然、取り消しの連絡が入ったそうだ。
採用されるときの取り決めの書類がどうなっていた定かでないが、使用者側には解約権があり、内定通知書や契約書に記載されている取消事由が生じた場合などに解約権が有効になる場合がある。今回は亀の瀬の人件費の使い方に問題があったようだが、アルバイトといえども、昨今生活に困っている人は多く、その収入源をあてにしていたことは十分考えられる。
3日前の採用取り消しはきつい。もっと早く分かっていたら、ほかの仕事を探すことができたはずである。アルバイトであっても採用取り消しにももっと配慮をするべきである。

元気がでるコラム「議員の品格」

何年か前、「○○の品格」というタイトルの本やテレビ番組がつくられ、一時ブームになりましたね。「品格」とは、「人やものに感じられる気高さや上品さ」を意味する言葉で、私はいつの時代でも「品格」というのは大事だと思っています。電車の中で化粧をすることが話題ともならなくなってきましたが、それはやっぱりおかしいことです。
最近になって、大阪市の橋下市長が、公務員の入れ墨について発言していました。ワンポイントの入れ墨は「タトゥー」としてファッションの一部として若い方に流行していますが、「でもこれは公務員にはふさわしくない。タトゥーをしたいならほかの職業についたらいい」と橋下市長は述べていました。調査のやり方には賛否両論ありますが、橋下市長の発言には一理あると思います。
議員も同様で、議員という仕事をするなら、やはり品格というのは必要だと思います。仕事が終わったら、プライベートで何をしてもいいのかというのはちょっと違うと私は考えるのです。夜な夜な飲み歩いて大騒ぎしている議員がいる、とうわさがありますが、うわさになるほど毎日飲み歩くのはいかがなものか。やはり市民から選ばれた人は、自覚を持ってほしいものです。私も気を付けねばと。誰かがみていると。