2010年12月号
中司氏辞任、市長も辞任せよ!

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岡本市長 責任認めず開き直り

「市長の犯罪」として一審で有罪判決を受けながら、岡本市長の独断で柏原市「戦略会議」座長に就任した中司宏・前枚方市長が、二審でも有罪となり辞任した。
この問題に関しては、先の議会で「二審有罪だったら、市長は責任を取ってお辞めになるべき」と質した際に、岡本市長は次のように答弁している。
「そんなん言われんかて、今、今日辞めますがな。うちの家内が今晩赤飯炊いてお祝いしてくれますわ」おおよそ本会議での市長の答弁とは思えない乱暴で品のない発言である。それでも、議会で「辞める」と言明した言葉の責任は重い。
前議会でのはまうら議員の指摘通りに中司被告が二審も有罪になったため、はまうら議員は「辞める」と言った市長の発言に対して責任ある答弁を求めた。
それに対して岡本市長は、「それは言葉の取り違え」「不信任案が通ったら辞めるという意味だった」などと無責任な答弁に終始。
中司被告を独断で採用した責任にも、本会議で「辞める」と発言した責任にも、一切誠実な答弁をせず「中司氏は無罪だと今も信じている」と開き直った。

政治家の言葉は重い

政治家の「言葉」はきわめて重い。
民主主義の世の中では、言葉によって自分の主張を人々に伝え、共感を多く得た者がリーダーとなるからだ。
もし、その言葉がウソであった場合、政治家生命はその瞬間に終わる。たとえ故意でなかったとしても、国民に誤解を与えた場合には相応の責任を取らなければならない。
前法務大臣は、不用意な発言で「国会軽視」と糾弾され辞任した。政治家の言葉はそれほど重いのだ。
このような政治の常識からして、岡本市長の本会議での「今すぐ辞める」という発言の意味は重い。

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腐敗する岡本市政
一般家庭ゴミ入札不正疑惑!疑惑業者は市長後援会幹部

すでに本紙で報道してきた通り、岡本市政の疑惑体質よく表しているのが家庭ゴミ入札の際の不正疑惑だ。「大紀」はじめ、新規参入3社がいずれも疑惑の業者。市はなぜこの3社を指名したのか、12月議会でも明確な回答をせず、不正疑惑は年を越すことになった。

これまで何の問題もなく50年続いてきた家庭ゴミの委託事業を、入札制にするとして市が「指名入札説
明会」の通知を現行委託業者に送りつけてきたのは5月25日のことだった。
しかも説明会は翌日の26日、「上記に遅れると入札に参加できません」という非情なものだった。
新規で指名された3社のうち大紀と近畿クリーンは同族業者であり、実質オーナーのY・T氏は岡本市長の後援会の有力者、その娘Y・Aは柏原市議で、家庭ゴミ入札を市に提言した張本人という、絵に描いたような不正疑惑である。この2社で半数近くを落札した。
しかも大紀は、虚偽申請をして鎌倉市の資源ゴミ収集委託事業を落札したものの、社内のゴタゴタで業務を放棄。鎌倉市からは契約解除され、700万円以上の損害賠償を請求された”不良業者”なのである。

追及する議員の言論を封殺

このような大問題を起こした不良業者を、入札において指名する自治体がいったいどこにあるだろうか。
誰が見ても不正を疑う状況なのだが、再三の議会での質問に対しても明確な回答が得られていない。
それどころか、この問題を追及したはまうら佳子議員は「議会の進行を妨げた」などあらぬ理由で懲罰委員会にかけられ、議員停止処分まで受けたのだ。その間、議会での発言は許されなかった。まるで一党独裁国家のような言論封殺だ。

コラム

とても痛ましい事故が柏原市内で起きてしまいました。11月8日、柏原小学校の児童が大正地区で登校中に交通事故に遭い、亡くなったのです。
現場は横断歩道のない交差点。交通量が多いのに停止しない車も多く、近所の方によると「いつかこういう事故が起こるのでは」と心配しておられたそうです。
これには、市会議員として胸を締め付けられるような悔しさを覚えました。
市民が心配していたにもかかわらず、幼い命を救えなかった責任の一端は議会や行政にもあります。市政をあずかる者は、まず何よりも安全な市民生活のために骨を折るべきなのですから。政治家として将来のビジョンを語ることは大事ですが、一番肝心なところを見失ってはいけません。

パトロール

今年を締めくくる第4回柏原議会では、12月13日と14日の2日間「一般に対する個人質疑」がおこなわれた。ここでは会派の枠を越え、議員個人として行政側に質問ができる。市民から選ばれた議員にとって、その期待に応えるために最も重要かつ貴重な機会だ。ところが驚くべきことに、この機会を利用しなかった古参議員がひとりいた。市民の代表としての自覚がないと言わざる得ない。
特に行政のトップである市長の独裁性が強い場合、この古参議員のような議員の怠慢は、市民生活に実害を及ぼす。柏原市の議員諸氏は、そのことをくれぐれも忘れてはならない。