2010年8月号
家庭ゴミ入札また疑惑 不良業者を野放し

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近畿クリーン 市税滞納、虚偽申請か

柏原市が強行した家庭ゴミの入札制導入で、またまた新たな疑惑が―。新規参入の指名業者として一区画を落札した「近畿クリーン」が過去に市税滞納処分などを受けていた問題業者であるという情報が寄せられた。情報は、今回の家庭ゴミ入札で半数近くを落札した「大紀」と「近畿クリーン」の内部事情に詳しい筋からであり、信用性が高い。 本紙では、大紀が岡本泰明市長の後援会有力者Y・T氏の同族会社で、過去に問題を起こした業者であるにもかかわらず指名業者に選定された理由を問うてきたが、市は何の説明もしていない。さらにこのたび、近畿クリーンもまた問題業者だったことが判明したのである。

税金滞納者が公共事業落札か

税金を滞納している事業者は公共事業など役所発注の仕事を受注できない。
  通常、公共事業にかかわる入札参加要件には必要書類に納税証明の添付が必要だ。特に市民生活に直接かかわる家庭ゴミの収集だけに不良業者は排除しなければならない。それなのに近畿クリーンは、今般の指名入札に際してなぜ参加できたのか疑問だ。 環境保全課の職員が廃掃法を知らないはずがないのに、今回の審査ではすっぽり抜け落ちている。知らないで入札に参加させたとしたら勉強不足であり、知っていてやったのなら善良な市民に対する冒涜行為といえる。

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兵庫県加西市の大胆な改革計画

市役所の仕事を包括的に民間委託し、将来的に正規職員を現在の三割程度まで減らす―。兵庫県加西市の中川暢三市長がこのほど発表した計画は実に大胆なものだ。公務員でなければできない仕事をギリギリまで絞り込み、あとは民間に業務を委託するわけだ。窓口業務にとどまらず、福祉、上下水道、都市計画にいたるまで、最終決済を除くほとんどの事務部門が含まれる。財政難から図書館の運営などを民間委託する自治体は多いが、事務部門まで手を入れるのは全国初の試みである。

改革進まぬ柏原市 市長の器に違い?

同じように、民間の会社で培った経営感覚を役所に注入すると公言して市長になったものの、改革が進まないばかりか、市民に疑惑と不安を抱かせる柏原市の岡本市長にとってはさぞや耳の痛い話ではなかろうか。

元気がでるコラム

毎年ノーベル賞候補に名前があがる物理学者、飯島澄男博士。カーボンナノチューブの発見者として世界中から注目されている先生です。この方の言葉で、とても納得できたことがあります。「勘というのは棚ボタ式に出てくるものじゃない。これまでに経験したことが体の中に残っているからピンとくる」