2014年01月号
新春対談
衆議院議員・竹本直一氏と語る
「市長はトップセールスマンであるべきだ」

記事を見る記事を見る

新年あけましておめでとうございます。
「かしわら見張り番」平成26年の幕開けは、自民党15区選出衆議院議員・大阪府支部連合会長竹本直一氏と濱浦佳子の新春対談です。「これからの時代の市長のあり方」についてお聞きしました。

有能なトップセールマンとして補助金を引き出すのも仕事の一つ

濱浦 今日は「市長のあり方に」について竹本先生にお聞きしたいと思っております。これからの時代に市長に求められるのはどんな力でしょうか。
竹本 市長とはまず、トップセールスマンであるべきだと私は考えております。人口減などによる税収の伸び悩みの中、どうやって国から補助金を引き出していくか、これは重要な問題です。
たとえば、長野県・川上村の藤原忠彦村長は、「機関車」というニックネームが付いているほどの馬力のある人物です。
レタス栽培を推進し、村中の農家を「平均年収2500万円」にまで育てました。その上、霞が関の省庁職員を夜討ち朝駆けで、村の問題を細やかに訴え、国の補助金を引き出しました。そのお金で村営バスやCATV(ケーブルテレビ)の全村導入など、次々に改革を実現しています。「行政にできないことは何もない」というのが藤原村長の口ぐせなのです。
濱浦 今、入ってくる税収のやりくりだけでは、先が見えないということですね。
竹本 そうです。国から補助金を引き出すぐらいの気概がなければ、これからの地方行政はやっていけません。
濱浦 柏原市も川上村の藤原村長のような方がトップになって、ぶどう栽培で「年収2500万円」が目指せるかとも考えると、なんだかワクワクします。若い人も柏原市にどんどん住んでくれるようになるかもしれませんね。
竹本 首長は自治体のトップとして、国に「わがまち」を売り込まないといけない、自らがセールスマンであるべきなのです。マネジメントは、女房役の副市長に任せればいいのです。

政治力、実行力については男女差はあまりない

濱浦 横浜市長である林文子市長も、もとはといえば、セールスレディでしたよね。自動車の販売でトップになり支店長から社長、そしてダイエーの経営再建を任されて現在に至るという、すごい方だと思います。就任当時、1500人ほどいた保育所の待機児童を3年間で解消したというパワー、その実行力には頭が下がります。
竹本 女性の首長も徐々に増えてきていますね。政治能力に男女差というのはあまりないと思います。
濱浦 政治というのは、生活を守るということですから、日々の生活を身近に感じている女性はとても政治家に向いていると私は思っています。女性ならではの細やかな気配りは、政治の世界でも生かされるのではと感じます。
横浜市の林市長は、自動車販売会社の支店長をされていたときに、部下のいいところを徹底してほめて業績を伸ばしたということですが、それは教育にも通じるところがあると思います。今、中央審議会で「首長(市長)が教育行政の決定権限を持つ」という方向になってきていますが、こういう首長であるなら、教育のトップにぜひ立ってたいだきたいのですが…。
セクハラやトラウマになるまで生徒を罵倒するという、教師あがりのどこやらの市長に聞かせてやりたいです(笑)。

今年1年を明るい年に!「今日は、残りの人生の最初の日」

竹本 私はかつて留学していたときに「The day is the first day of the rest of your life」という言葉に出会いました。「今日はあなたの人生の残りの最初の日である」という意味なのですが、今でも私の指針となっています。
「1日1日を大切にしよう」ということで、イヤなことがあったとしても、次の朝、目覚めた瞬間に「さあ、残りの人生の最初の日が始まった。しっかり頑張ろう!」と思い直すようにしています。このような気迫と気概、フレッシュな気持ちで毎日を歩むことで自分が強くなり、人生を生き抜く力を身につけることができると思っています。
濱浦 そうですね。昨日を悔やんだところで、何も生みだしません。私は年女なんですが、昨年以上にパワーをみなぎらせて、天馬を駆けめぐるように悔いのない議員生活をまっとうしていきたいと思います。本日はどうもありがとうございました。
【竹本直一氏 プロフィール】
1940年 大阪府南河内郡河南町生まれ。京都大学法学部卒。国家公務員上級職に採用され、1970年政府派遣留学(カリフォルニア大学バークレー校大学院、コロンビア大学大学院)。その後、近畿地方建設局総務部長、国土庁(現・国土交通省)審議官などを経て、1996年第41回衆議院総選挙で大阪15区に出馬、初当選。現在、衆議院財務金融委員会理事、北朝鮮による拉致問題等に関する特別委員会筆頭理事、自民党財務金融部会長、超伝導リニア鉄道に関する特別委員会員、大阪府支部連合会会長。尊敬する政治家は、吉田茂。著書に「日本のみらい」「海外コンサルティング入門」など多数。

記事を見る記事を見る

猪瀬知事、辞職!今後、どうなる徳洲会問題?

地方の首長選挙でもある話、大阪のある市長が選挙で業者(身内に市議)から500万円献金を受け取りながら、収支報告に5万円の報告。その当時の選挙の会計担当の弁?事実なら、猪瀬知事が辞任ならこの市長も辞任すべきである。
金銭がらみの政治家、権力に群がる人たちから選ばれる政治家・首長では決してきれいな政治はできない。しかし、その政治家を選ぶのは有権者である。
中味のある「真」の政治家を生みださない限り、政治家の不祥事は未来永劫無くならないと思う。

今年の通常国会に提出!無理強いはしないというが…

今後は政府・与党の協議で結論をまとめ、今年の通常国会に地方教育行政法の改正案を提出する。とはいえ自民党の一部や公明党から改革案への批判が出ており、協議は曲折も予想される。
中教審の委員からも「首長が今まで以上に学校現場に介入しやすくなる」という意見もあり、現状のまま、教育委員会に最終的な権限を残すべきだとの考えもあったと併記している。
答申によると、首長が自治体の教育政策の理念や目標を定める「大綱的な方針」を決め、教育委員会はそれを事前に審議・勧告する補完的な役割となる。また、首長が直接、教育長を任命・罷免できるように変更する。
下村文科相は「多様な意見があったことを踏まえ、与党とも丁寧に協議する」と発言している。

地方教育行政の最終的な権限を、教育委員会から自治体首長に?

「学校別結果公表」の流れは一連の政治主導が顕在化し、大阪市や静岡県では、全国学力テスト実施要項に反して公表に動いている。文部科学省も「保護者や地域住民に説明責任を果たすことが重要」と言っている。「優秀な学校」と「ダメな学校」となれば、「ダメ」と烙印を押された学校の子ども達は、自らの学校への誇りが持てるのか疑問に思う。これらのリスクを回避するには、一部の大阪市の校長のようにセクハラ問題を起こすような者でなく、教育に対して心の教育を重視し、正しい認識をもつ首長や校長を選ぶしかないのである。

柏原市暴力排除条例制定される

市は、暴力団と密接な関係がある業者は排除すると共に、威嚇的な言動に市民が「怖い」と思う小さな暴力にも対応を考えるべきである。

竜田古道の里山公園維持管理費について

岡本前市長は、財政再建のためと落札額が低いだけで、他市の業者に発注。そのため廃業した業者もある。中味のある市民サービスも大切である。竜田古道の里山公園維持管理費に対しては、百条委員会でも報告されているように概算払いで六千数百万ほどの無駄使い。中野市長は、第二回定例会で「体張ってでも、維持管理費を柏羽藤環境事業組合からとる。ダメな時は、ゴミを持ちこませない」と答弁したと聞く。定例会で維持管理費の補正予算を多数の議員が承認したが、まだ実行されていない。昨年11月の決算特別委員会で、濱浦、大坪、乾、橋本、山本議員は不認定とした。

巨額税金が流れた「栄吉ビル」 今後、市民は安心して利用できるのか?

社会福祉協議会の松永会長に「何故、あのような老朽化したビルをつかわれるのか。地震があれば崩壊するのではないか」と尋ねると、内装と耐震工事をするという答であった。
その費用として、一括して平成20年5月7日に4千892万1200円賛栄商事に振込まれ、その他備品として、約860万円。全ての費用について、前市長岡本氏が指示したのである。しかし、平成20年3月20日付の柏原新聞には、全ての1億4千万円は賛栄商事が負担するという内容の掲載であった。
ボランティア活動の拠点、まちの賑わいを復活する整備と言われたが、近くには活動拠点もあり無駄な税金が使われたと思う。
市民から、前市長が耐震化工事をすると言ったが、あのような老朽化したビルに本当に耐震化工事をしているのか?あと何年、使われるのかも疑問視した声が届いている。市は、所有者に耐震化工事をするように話してみると言っている。結局、耐震化工事はしてなかったという事である。

前市長・岡本氏の申し入れ まだ汚点をひきづる市政

柏原市から社会福祉協議会に助成した3億5490万6千円が「ほのぼのかたしも」「駅前交流ひろば」のために、2億円近くが使われたのである。
助成金であっても市民の税金である。工事に対する見積書も取らずに発注したのである。前市長岡本氏の独裁的なあまりにもずさんなやり方に憤りを覚える。